マンガみたいなサラリーマン

先日焼き鳥が食いたくてしょうがなくて、中野で焼鳥屋を探し歩いた
で、見つけたのが新井薬師の商店街を入ったところにある焼鳥屋
店名は忘れた やきとり○○みたいな名前だ


店先で焼いていて、中でも食べられるってスタイル
もう、みたまんま焼鳥屋って感じで、確実にマンガ 昭和を感じた
おもしろそうなので入ってみることに


もう、中もマンガ メニューのことを“メニユ”ってかいてる
レバーも“レ バ”
どうやら、この店には“ー”がないらしい 浪漫を感じる
しかも本気で焼き鳥とビール、日本酒しか置いてない様子 野菜やご飯は女子供が食べるモンだ!
…男気に溢れたメニュー設定だ いやメニユ設定か
店内に貼ってあるポスターは、アサヒビールJRA
ここにも存分なこだわりが見える
惜しむらくは、本年度のモノであったことだろう 油とタバコのヤニで黄色くなっていて欲しかった


大将も見たまんまマンガ 頭にタオル+よれよれのTシャツ
間違いない 遠目から見ても焼鳥屋であることが分かるほどだ
もちろん顔からし焼鳥屋
ダジャレと時折はさむエロネタが、相当におもしろい


ここまでベタな焼鳥屋を体験することは、そうないだろう
しかし、マンガのような展開はその先に待っていた


何本か焼き鳥を食べていたところにサラリーマン登場!
その日一番の衝撃といっていい。
完全な7:3ヘアーによれよれ紺色のスーツ 
年の頃なら50歳くらいだろうか お子さんは大学受験を控えていそうだ


僕は始めてサラリーマンといえるサラリーマンをライブで見た


彼は入って来るなりネクタイをゆるめる
おもむろにカウンターに接近し、グラスを手に取る
この時、大将は焼き鳥を外で焼いている 店内に店員などいない
さらにサラリーマン(仮名:よしおさん)はカウンターの内部に移動し、グラスを洗っている!!
続いて冷凍庫を開け、ブロックの氷を取り出し、横にあったアイスピックで砕く、また砕く
手慣れたモンだ


そして一言「大将〜 氷もうないよ」
大将「2杯なら足りるだろ?」
阿吽の呼吸と言っていい
続けて大将「今日はシロが、もうなくなっちゃったよ」
よしおさん(仮名)の注文するモノは決まっているようだ
この間に目を合わせることなど一度もない
そこに夫婦以上の信頼関係があるのではないかと感じるほどだった
実際、よしおさん(仮名)は、夫婦仲がよくなさそうにも見える


なお、よしおさんは店員ではない 客だ 確実に客だ
しかし、酒が無くなれば自分で作るし、氷が欲しければ自分で砕く
もしかしたら、大将がいなくても、自分で焼き鳥を焼いちゃうんじゃなかろうか


もちろん、話しましたよ よしおさん(仮名)と
内容はたいしたことなかったが、酔っぱらったときにもう一度会いたい そして話したい


今後、焼き鳥はココで食おうと思った
レバとスナギモが旨い そしてスナギモでかい



新たに よしおさん(仮名)情報入手
週末は山登りに出かけるというアクティブな面もあり
そして、前日には山登りのためのお菓子を買い込むというかわいい面も発覚
山登りにはPM11:30に出発とのことだったが、その日にも焼鳥屋に訪れるというかなりの手練れっぷり